【県総体】ハラスメント無くす決意を読み上げ 4年ぶりの総合開会式
5月26日約3,000名の生徒が一同に会し、県高校総体総合開会式が行われた。西原高校マーチングバンド部の躍動感溢れる演奏が4年ぶりの開催に花を添えた。開会前には、部活生の代表で作る「沖縄県高校部活生メッセージ2023検討委員会」のメンバーが、「私たちは人形ではない、理不尽な指導はやめてほしい」「小さなことでも隠さずにすぐ対応し、文武両道を目指せる学校をつくってほしい」などのメッセージを読み上げた。これらは、「沖縄県高校部活生メッセージ2023〜変えよう部活、変えよう未来〜」と題して、高校生らによって昨年まとめられたものの一部(読み上げられたメッセージの全文は文末に掲載)。部活生と指導者、多くの関係者が集まる総合開会式の場で、一つ一つ大切に読み上げられた。開会式のあいさつで県高体連の城間敏生会長は、冒頭の部活生メッセージに言及し「ハラスメントがなくなるよう高体連も取り組んでいく」と返答した。また、多くの競技が通常開催できることについて「4年ぶりの声援の中で、持てる力を発揮することを願っている」「大会を通して、友情の輪を拡げて」とエールを送った。県高校総体は、一部の先行競技を除き明日から6月4日まで県内各地で開催される。RBC全力部活では、以下の競技を配信予定。
- 空手道団体・個人形
- 柔道個人戦
- ハンドボール準決勝/決勝
- バレーボール決勝リーグの一部
- バスケットボール準々決勝〜
※テニス個人戦シングルス、卓球個人戦シングルス、バドミントン個人戦シングルスは配信済み。
https://www.rbc.co.jp/zenryokubukatsu_mudajyanai/zenryokuhaishin_digest/
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読み上げられた「高校部活生メッセージ2023」全文
私たちは、部活動をすることで「仲間とコミュニケーションがとれ絆を深めることができる」「仲間と切磋琢磨することで自分自身も成長できる」「礼儀が学べる」など、たくさんの良い点があることを実感しています。しかし同時に「指導者に自分の意見が言いづらい」「勉強との両立が難しい」「指導者同士の指導方針の違いで戸惑う」など、多くの困りごともあります。たくさんの仲間が指導者と信頼関係を築けている一方で、ハラスメントに苦しむ仲間がいることを知っています。このような状況の中、「暴力・暴言・ハラスメントゼロの部活動」を実現するために部活動への希望と期待を込め、次のメッセージを発信します。
指導者へ
・私たちとコミュニケーションを取りやすい環境を作ってほしい。
・私たちの意見が尊重されるチームを一緒に作りたい。
・私たちは人形ではない、理不尽な指導をやめてほしい。
・互いで決めた目標に向かってハラスメントの無い指導をしてほしい。
・同じチーム内での指導者同士の指導方針の違いを無くしてほしい。
学校へ
・私たちが安心して活動できる安全な環境を作ってほしい。
・指導者を集めて、指導方法を改めて確認してほしい。
・定期的に部活動のハラスメント実態調査を実施してほしい。
・小さなことでも隠さずにすぐ対応し、文武両道を目指せる学校を作ってほしい。
部活生仲間へ
・先輩後輩関係なく、悩みがあれば相談し合おう。
・互いに切磋琢磨しながら成長していこう。
・支えてもらっているすべての方に感謝し日々取り組んでいこう。
・自分の発言で仲間が傷ついていないか考え、ポジティブな発言を心がけよう。
保護者へ
・私たちの成長を見守ってほしい。
・私たちの部活動に関心を持ってほしい。
・私たちの声に耳を傾けてほしい。
・私たちの味方でいてほしい。
以上、部活動に関わる全ての人たちが互いを尊重し、協力し合いながら成長できる誇れる部活を部活動に関わるすべての人たちで作っていきましょう。
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▼関連動画
・WEB記事 「ハラスメントゼロは大人だけでは限界」生徒たちが考える部活動の形とは
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「全力部活」は、競技の配信や夕方ニュースでの特集、特別番組の放送などを通して中高生の部活動を応援しています。
・全力部活特別番組 2023年6月24日(土)午後1時30分~
<私たちも全力部活を応援しています!>
沖縄ファミリーマート、専門学校沖縄統合医療学院、
日経教育グループ、株式会社オーエスディー、沖縄シャープ電機、沖縄タイムス社
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