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TELEVISIONテレビ

RBC創立70周年特別番組
鍾乳石に埋もれた古代人骨の謎を追え
~よみがえる”空白の1万年”~

放送時間
2024年5月1日(水)午後7時~

放送日時:5月1日(水)午後7時~

TVer配信:5月2日(木)正午~5月16日(木)正午

ナレーション

仲村宗悟(なかむら しゅうご)

ナレーション仲村宗悟

沖縄県宜野湾市出身
1988年7月28日生まれ アクロスエンタテインメント所属
2019年 第13回声優アワード新人男優賞を受賞
映画「THE FIRST SLAM DUNK」宮城リョータ役

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ナレーションを担当した感想

「沖縄の番組にナレーションという形で関われたこと、本当に嬉しいです! 番組の内容もとても興味深くて、映像確認の時に見入ってしまいました。 僕が声を吹き込むことで観てくれる皆様が更に興味をもって頂けるように心を込めました。」

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視聴者の方へのメッセージ

「骨から知る歴史ってこんなにも面白いんだと、この仕事を頂いて興味を持つことが出来ました。 普段生活している範囲では中々知ることのできないとても面白い番組になっています。是非ご覧ください!」

番組内容

琉球石灰岩という独特の地質ゆえに、旧石器時代の遺物が良好な状態で眠っている沖縄。日本本土ではほぼ出土しない、人骨の歴史的発見が相次いでいる。今回、全身が鍾乳石に覆われた、極めて特異な人骨が見つかった。何年前からここにいたのだろうか、性別、年代、すべてが謎に包まれていた。RBCは発見から調査研究までを独占密着。一体何者なのか、そして何を物語るのか、3年に及ぶ取材で真実を明らかにしていく。

沖縄には「空白の歴史」が存在する。旧石器時代と貝塚時代の期間は史料が乏しく、時代の変わり目が曖昧なままだ。今回見つかった鍾乳石の人骨は、この空白の歴史を埋めるのだろうか。柳田国男が唱えた日本人の南方起源説。先史時代の沖縄にはどのような景色が広がっていたのか。RBC創立70周年の記念特別番組として、発掘研究の最前線に密着し、沖縄の人のルーツを探る「知的歴史ロマン ドキュメンタリー」を発信する。 

考古学の島・オキナワ

沖縄に人類が住みはじめるよりはるか昔、琉球列島はサンゴ礁やその周辺の海の堆積物が隆起してできた。このため沖縄のいたるところに、琉球石灰岩の洞くつが存在する。戦争時には避難壕として使われた「ガマ」もそのひとつだ。日本本土が火山灰からなる酸性土壌なのに対し、サンゴ礁が隆起して出来た沖縄は弱アルカリ性土壌でおおわれている。
この特性が、遺物の保存に役立っており、沖縄を考古学の島にしている。日本本土では古い人骨が酸性土壌で溶かされてしまうのだが、沖縄では極めて保存状態のよい姿でみつかるのだ。だから日本本土で見つかった旧石器時代の人骨は、静岡の浜北人しかいないが、沖縄では、右図にあるようにたくさん見つかっている。しかも、全身骨格で見つかるほど、保存状態が良い。

空白の1万年

4万年から3万5000年前、人類は初めて琉球列島に渡来したといわれている。旧石器時代のことだ。
その人々が、現代の沖縄の人の直接的な祖先かどうかは、明らかになっていない。
様々な学説が存在するが、沖縄のルーツは、謎に包まれたままだ。
古い時代の人骨が数多く出土する沖縄だが、旧石器時代と、貝塚時代の間にあたる1万数千年前~7000年前の期間は、史料が乏しく、時代の変わり目が曖昧になっている。
沖縄の考古学者たちはこれを「空白の1万年」と呼び、歴史を紐解くカギを、探し続けている。

考古学者 山崎真治

沖縄県立博物館・美術館で人類学の学芸員を務めている山崎真治。18年間、旧石器人が沖縄で生活した痕跡を見つけるために沖縄を掘り続けている。高知県で生まれ、東京大学に進学後、考古学に出会った。学生アルバイトで発掘調査を体験し、自分の手で「歴史を掘り出していく」ことに魅了された。歴史的大発見となった港川人の発掘から30数年経った沖縄で、発掘を始めた山崎は、仲間たちとともに、世界最古の釣り針や、土器、そして人骨などを掘り出し、次々と成果を上げている。
そして今回、RBCはメディア初撮影となる、沖縄本島にある洞くつに山崎とともに入った。この洞窟の奥深くで、鍾乳石に埋もれた全身骨格が見つかった。鍾乳石の状態からみて、最近の人骨ではないらしい。山﨑の見立ては「数百年前から、それ以上前」そして、この人骨をめぐる詳しい調査が始まった。それは想像を超えるほど、長く、険しい道のりだった。
なぜ何千年も、何万年も前の人々のことを知りたいのか。問われた山﨑は以下のように答えている。「我々人類が地球上に誕生して700万年。ホモサピエンスになって30万年。人間は地球と共存してきたが、現代はそのバランスが崩れて、地球はどうなってしまうんだろうという時代に突入している。しかしその昔は、確かにバランスが取れていたんです。旧石器時代もそのひとつです。歴史を見直すことは、現在の我々の立ち位置をもう1回見つめ直すっていうんですかね、地球上で人間活動がどういうふうに作り上げられてきたのかっていうことはこれからの未来を予測するってところに繋がっていくんじゃないかなと思っているんです。人間がたどってきた「過去」は、もう動かしようがない「事実」なので、ちゃんと理解して、これから未来の判断に役立てていかねばならない。過去に学ぶこともなく未来を見てもしょうがないと思うので、過去に起きたことをちゃんと理解して、これからの世界を判断していく。そういうふうにしていくのがいいんだろうと思ってます。“過去に学ばないと未来はないんですよ”ってことじゃないかなと思ってます」

ナレーション

仲村宗悟(なかむら しゅうご)

ナレーション仲村宗悟

沖縄県宜野湾市出身
1988年7月28日生まれ アクロスエンタテインメント所属
2019年 第13回声優アワード新人男優賞を受賞
映画「THE FIRST SLAM DUNK」宮城リョータ役

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