オキナワンロック ~復帰当時の熱気~
2022.7.27
2022年は戦後アメリカ軍の施政権下に置かれた沖縄が本土復帰してから50年の節目の年です。
復帰にまつわる出来事や当時を物語る場所や人々の証言を通じて今の沖縄を見つめ、これからを考えます。
「武器」は音楽 統治下で生まれたロック
沖縄市にある中央パークアベニュー、かつて「BCストリート」と呼ばれた当時の面影が今でも色濃く残っています。この場所は50年前、異様な雰囲気に包まれていました。
本土復帰前の「BCストリート」にはAサインと呼ばれるアメリカ兵が入ることが許されたバーやクラブが建ち並び、そこでは売春や麻薬が横行していました。
そんなアメリカ兵達が求めたのが「ロック」でした。
Aサインのクラブには必ず専属のロックバンドがいて、最盛期には300のバンドがいたといいます。
【動画でみる】50年前~現在の「オキナワンロック」
当時を代表するバンドの一つ「マリー with メデューサ」のリーダー喜屋武幸雄さんは、
音楽っていうのは僕らにとって「生きるための武器」だったと語ります。
ドルの雨が降ると形容されたように、アメリカ兵の落とすお金で裕福な暮らしをしていたミュージシャン。
しかし、当時のアメリカ兵に対して複雑な感情を抱いていた県民も多く、その鬱積した感情は1970年の「コザ騒動」で爆発します。
複雑な感情を抱きアメリカ兵の前で演奏していた「オキナワンロック」。
激動の時代を音楽を「武器」に駆け抜けたミュージシャンにとって、復帰50年の沖縄と音楽とは。
【MAP】沖縄市中央 パークアベニュー通り
住所:〒904-0004 沖縄県沖縄市中央
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