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RBCiラジオ「消せない記憶」が放送文化基金賞奨励賞受賞!

NHKや民放等全国の放送された番組の中から選ばれる放送文化基金賞が6月発表され、RBCiラジオ「消せない記憶 ~元学徒兵の苦悩~」がラジオ部門奨励賞を受賞しました。

受賞を記念し、8月19日(月)午後8時から再放送いたします。

制作;狩俣倫太郎

あらすじ;日本で初めて中学生が戦場に駆り出された沖縄戦。 終始軍隊と行動をともにした少年たちは壮絶な体験をしました。 多くが尊い命を落とした事もさることながら、生き残った少年達も心に深い傷を負い戦後を生き抜いてきました。今年89歳の宮平盛彦さんは当時県立第一中学校 2 年生 14 歳でした。 終戦を知らず島内を数か月もさまよい続けた宮平さんは、たどり着いた壕で日本兵が日本兵を殺害する現場を目撃します。この記憶は宮平さんを苦しめ続けます。戦争は命を落とした方々の人生を奪っただけでなく、生き残った人達にも一生拭う事の出来ない苦悩を残しました。
受賞の言葉(狩俣倫太郎);沖縄が鎮魂の祈りに包まれる「慰霊の日」に、RBCアナウンサーが毎年取り組んでいる平和朗読会。ことしは県立首里高校で行い、同高校の出身者である宮平盛彦さんの戦争体験記を題材として取り上げました。日本の歴史で初めて14 歳の中学生が陸軍二等兵として扱われ、軍隊と行動をともにした沖縄戦の狂気を伝えたく、あらためて取材を始めました。リサーチを進めるうちに命を落とした犠牲者だけでなく、生き残った少年達も心に深い傷を負い戦後を生き抜いてきたことを知ります。そこには教科書では紹介されない、個人の人生に起こった戦争のリアリティがありました。今も基地問題で揺れる沖縄ですが、番組を通して沖縄が戦争や軍隊に対する強いアレルギー反応を起こす一因を具体的に感じてほしいです。辛いお話をして下さった宮平さんに心から感謝いたします。

 

放送文化基金賞は、過去1年間(2018 年 4 月~2019 年 3 月)の放送の中から選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに毎年贈られる賞です。今回は、全国の民放、NHK、プロダクションなどから、全部で279件の応募、推薦がありました。4月から約2か月にわたる厳正な審査の結果、テレビドキュメンタリー、テレビドラマ、テレビエンターテインメント、ラジオの4つの番組部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16番組と、演技賞や企画賞など個人6件、さらに個人・グループ部門の放送文化、放送技術で8件の受賞が決まりました。

 

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