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【全力部活】部活再開 兄妹で目指す夢

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先週から県内の学校でも部活動が再開していますが、全力で部活を頑張る中学生・高校生の姿を「全力部活」と題してシリーズでお伝えします。1回目は那覇西高校で円盤投げに打ち込む友利兄妹です。同じユニフォームを着て戦う最後の大会へ今できる全てを懸け、練習に打ち込んでいます。

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中断していた部活動が再開し、延期となっていた県高校総体の開催日程が発表された先週、多くの高校生アスリートに、ようやく光が見え始めました。

円盤投げで県内トップクラスの実力を持つ、友利兄妹の兄・健秀(たけひで)は、中学時代、県内中学の円盤投げの大会記録を全て更新。兄に負けじと、力強い投てきを見せるのが、妹、晟弓(なるみ)です。
中学時代は、県内の大会すべてで優勝。兄妹揃っての優勝へ、闘志を燃やしています。

「恐らくこの大会が自分にとっての高校生活最後の大会になると思うので、これまでの自分の経験をすべていかして、最善を尽くしたい」(兄・友利健秀)

「私は初めての県大会なので、中学校でがんばってきた分を県大会に出すことができたら、自分はそれで満足です」(妹・友利晟弓)

4人兄妹の次男と次女。円盤投げをしていた長男・宗暉さんの影響で競技を始めた2人。
兄妹で切磋琢磨し、メキメキと力をつけてきました。
しかし、兄の健秀は、高校入学直前に左膝半月板の手術を行い、高校生活は苦しい日々を送ってきました。

「自分なりに追い込んだつもりだが、結果的にまだまだ弱くて、メンタル的にもっと強くしていかなければいけなかったと、後悔みたいなのがある」(兄・健秀)

せめて最後の大会だけでも――。憧れの全国インターハイに向け、意気込んでいたさなかでした。

「令和2年度全国高等学校総合体育大会の全競技、および、総合開会式を、中止とする」(全国高体連の岡田正治会長)

全国インターハイが中止となったのです。
「起こってしまったことは仕方ないと受け止めて、今まで続けてきた競技なので、みんなと勝負するのは諦めて、自分の目標を達成するためにがんばっている」(兄・健秀)

気持ちを切り替え、来月行われる県大会へ照準を合わせた健秀。そんな兄の背中を見て成長し、今年入学したのが、妹の晟弓です。

「同じ学校の先輩、兄として、行動や練習態度や技術面でも見習うところがあって、自分一人では心細いし、兄もいてくれて、本当にありがたい」(妹・晟弓)

中学時代のジュニアオリンピックでは、中1、中2部門の円盤投げ全国記録を塗り替えるなど、中学3年間、絶対王者として君臨。先輩からも、既に一目置かれる存在です。

「晟弓は、ものに力を加えることがとても上手なので、それが皆と違うと思う」(ハンマー投げ県王者の那覇西高校3年・相田真央選手)

数々の大会で輝かしい結果を残してきた友利兄妹。しかし、ちょっと苦手なことが・・。

「お兄ちゃんも頑張っているぞ!ファイト!ファイト!頑張れ!晟弓止まらない!頑張れ頑張れ!」(檄を飛ばす相田選手)

「体力作りとかが苦手で、その面で中学の時も苦労してきたので、高校にこれからついていけるのか不安だが、頑張りたい」(妹・晟弓)

これまでも、兄妹で切磋琢磨し、技術を磨いてきた2人。およそ1ヶ月後に迫った県高校総体。妹、晟弓にとっては最初の、兄、健秀にとっては、高校生活最後の大会です。

「(同じ高校で戦えるのは)最初で最後なので、一回しかない経験を思い切り楽しんで、これからの人生に役立てるような県大会にしたい」(兄・健秀)

「最後なので、後悔の残らないように自分の全力を出すことが一番大切だと思っていて、その後に出てくるのが結果で、取り敢えずは全力を尽くすことに頑張りたい」(妹・晟弓)

同じユニフォームを着て戦う最後の大会へ。男女円盤投げで、県の頂点を目指します。

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https://www.rbc.co.jp/news_rbc/zenryokubukatsu_mudajyanai/

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