第570回 番組審議会
2025年2月14日(金)
琉球放送の第570回番組審議会が、2月14日金曜日に琉球放送11階大会議室で開催され、課題番組「悌子と修 ~兄妹が辿ったふたつの沖縄~」〈2024年9月16日(月)放送〉について審議が行なわれた。意見の概要は以下の通り。
【番組に対する委員の意見】
●基地の前で、悌子さんがお兄さんを優しい目で見つめていたのが印象的で、番組を象徴するシーンだと感じた。様々なことを考えさせられた意義深い内容だった。
●兄妹が辿ってきた人生がドラマチックで、感動的な題材だった。90歳を前にした悌子さんの笑顔が、人生や家族の絆の素晴らしさを伝えているようで、心温まる番組。
●映像の使い方やBGMが効果的で、作り手の力が発揮されていた。修さんが初めて悌子さんの歌を聴き、抱きしめたシーンが写真だったのは非常に残念だった。
●兄妹間の葛藤の物語を、ライフヒストリーの手法で描き出しながら、沖縄戦後史を絡めて構成していて見応えを感じた。番組冒頭のパートは、物語のポイントを巧みに伝え、視聴者をひきつける効果があった。
●悌子さんの古いメモ帳やノートから、努力の人だというのが伝わってきた。お二人の人生のコントラストを描きながら、「ふたつの沖縄」だが、やはり「ひとつの沖縄」だと感じた。
●基地との関わりの中で、人々の人生が良くも悪くも大きく変わっていった象徴的なものが、お二人の物語だったと感じた。
●兄妹の人生を描いた感動的で素晴らしい番組。作品のコンセプトや構成、表現力も秀逸だった。初めて妹の歌を聴き、抱き合うシーンは心に残った。
【委員の意見に対する制作者の応答】
●「ハーニーさん」という表現が本当にいいのかは、非常に悩んだ部分でもあった。しかし、修さんと奥様が、ハーニーさんたちも頑張って必死に生きていると寄り添っていたお話だったので、言葉を変えずに使用した。
出席委員
宮城邦治・森田美奈子・三島わかな・伊東和美・仲程拓・島袋彩子
欠席委員
富名腰徹(レポート提出)