第553回 番組審議会
2023年5月12日(金)
琉球放送の第553回番組審議会が5月12日金曜日、琉球放送11階会議室で開催され、ラジオ番組「おかげさまで放送60年 民謡で今日拝なびら」について審議が行われた。
委員の意見は以下の通り。
●民謡に特化した生放送、リクエストはハガキのみとしたことが熱烈なリスナー獲得につながった。世代や地域を超えて、沖縄の文化に対する誇りを伝えてくれる番組。
●60年の節目で番組が放送されており時宜を得ていた。うちなーぐちの語りが安らぎや郷愁を感じさせ、古い音源を聴いても色褪せることがない名番組。
●八木政男・上原直彦・北島角子三氏の会話が当意即妙で絶品。長年のリスナーに感謝状を贈ったエピソードから、番組とリスナーの温かな関係が伝わってきた。
●古い音源とさんしんで始まるオープニングはインパクトがあり、狩俣アナによる解説も効果的。番組は沖縄芝居役者の力量、出演者の知識やユーモアを次の世代に伝えていく役割を果たしている。
●60年前にうちなーぐちでの放送に踏み切った琉球放送の気概が感じられた。リスナー同士での曲のプレゼントなど、独自の手法で聞き手を惹きつけるとともに、世代交代によってYouTube配信などの新たな取り組みを行っている点も評価したい。
●さまざまなヒットソングを生み出すなど沖縄文化の基端となっている番組で、今回放送ではトークだけではなく曲も流してほしかった。流暢に島言葉を話せるパーソナリティーの発掘や、より沖縄文化を学べる内容にも今後期待したい。
●舞台実演家たちを放送界に恒常的につなげたという点で歴史的に重要な番組。新旧世代交代のありようを伝えることで、長寿番組ならではの「重み」がリスナーにもひしと伝わった
出席委員
宮城邦治・成底勇人・富名腰徹・伊東和美・森田美奈子
欠席委員
幸喜徳子・三島わかな(リポート提出)