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CORPORATE NEWS おしらせ

第552回 番組審議会

2023年4月14日(金)

 琉球放送の第552回番組審議会が4月14日金曜日、琉球放送11階会議室で開催された。はじめに、テレビ・ラジオの4月改編ならびに番組種別ごとの放送時間について担当者から報告が行われた。続いて番組審議に入り、課題番組「還らざる日の丸~復帰50年 沖縄と祖国~」について審議が行われた。

報告の概要と委員の意見は以下の通り。

【テレビの四月改編について】

編成局編成部長 真栄喜啓介

●自社制作番組の新番組として、県内サッカー情報を放送する「KICK OFF!OKINAWA」が土曜1時15分からの15分番組としてスタート。土曜お昼の「Aランチ」も放送枠を12分拡大した。ネット番組では、平日午前の情報番組は継続し、ゴールデンタイムは話題の新ドラマやバラエティー番組がスタートしている。TBSは4月改編のテーマを「エンタメでさらに明るく!」としており、コロナの規制緩和を踏まえ、ポジティブな気持ちになれる番組編成を行った。琉球放送でも同様に明るい気持ちになれる番組を編成していきたい。

【ラジオの四月改編について】

ラジオ編成制作部長 玉城敦司

●第1のテーマは「既存ワイド番組の強化」で、ワイド3番組でパーソナリティーを強化した。朝の「アップ!」は月・火にナガハマヒロキさんを、お昼の「ミュージックシャワーPlus +」は金曜にモコさんを起用した。夕方の「わんDAY」は木・金を松田しょうさんが新しく担当する。4月の番組改編率は10.3%で、主に20時以降に新番組をスタートさせた。自社制作率は69.1%とローカルとしても高比率。第2のテーマは「夜の番組の録音化」。自社ライブラリの過去番組を再編集して放送する「RBCiラジオアーカイブ」が月〜水の午後9時に、アナウンサーたちが日替わりで出演する「ジ・アナウンサーズ」が月〜水の午後10時にスタートした。

番組に対する委員の意見】

●日の丸に対する沖縄人の複雑な思いと歴史的背景、そして知花昌一さんへのインタビューを中心にまとめた濃密な番組。

●日の丸と星条旗、延々と続くフェンスの映像とそれに重なるナレーションなど、演出が巧みである。沖縄県民にとっての復帰というものをあらためて考えさせられた。

●本土とは大きく異なる沖縄と日の丸との関係を中心に、復帰後五十年経っても続く沖縄の不条理な現状をよく描いていた。宮城さつきさんによる重みのあるナレーションもよかった。

●日の丸をめぐり揺れ動く県民感情を、歴史をひもときながら伝えた意欲的な番組。「日の丸少年」だった知花さんが焼き捨てに至った経緯を丁寧に描いたことで、復帰世代としての責任感が背景にあったことが感じられた。

●知花さんは日の丸を語る上で象徴的な存在ではあるが、沖縄でも地域差や年齢によって日の丸への思いは異なるので、知花さんの行動が県民の総意と誤解されないよう、もっとデリケートな表現をしてほしかった。

●理路整然とした構成を評価したい。過去の事件事故の衝撃的な映像から、沖縄の置かれた不条理さをあらためて実感した。星条旗と日の丸が並ぶラストシーンが印象的。

●沖縄の戦後史を丁寧に取り上げ、県外の人が沖縄の状況を理解するための教科書のような番組に仕上がっていた。知花さんが古い日の丸を大事に保管している様子から、日の丸をめぐる沖縄の複雑な思いを見事に描き出していた。

出席委員 

幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・森田美奈子・富名腰徹

欠席委員

伊東和美(リポート提出)

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