第551回 番組審議会
2023年3月10日(金)
琉球放送の第551回番組審議会が3月10日金曜日、琉球放送11階会議室で開催され、課題番組「愛のカバーをうたおう」について審議が行われた。次に、放送基準の改定について諮問が行われ、全員から「異議なし」との答申があった。
委員の意見は以下の通り。
●名曲が歌い継がれる過程をアーティスト自身が語ることによって、単なる音楽番組にとどまらない普遍性を持った内容になっていた。構成は年代の時系列にした方が理解しやすかった。
●新旧のジャンルを超えて融合する沖縄音楽の可能性を感じさせた。アーティストが自身の中で楽曲を昇華する様子から、まさしく「愛のカバー」だということが伝わってきた。
●カバー曲を通して、沖縄の歩んできた歴史や人々のバイタリティー、普遍的な家族愛や自然の美しさにあらためて気づかされた。沖縄のこれまでの楽曲を時系列で聴ける番組も今後制作してほしい。
●沖縄の歌を未来に引き継いでいく大切さを強く感じた。冒頭の映像とナレーションが番組内容を的確に表現していたこと、他局からの映像提供を受けずに自社アーカイブだけで制作したことも評価したい。
●歌番組でありながら、楽曲の歴史を掘り下げるというドキュメンタリーの要素もあって厚みのある番組になっていた。当時の世相や曲にまつわるエピソードを丁寧な演出で表現していた点もよかった。
●様々なジャンルの音楽が登場し、懐かしい曲に青春時代を思い出したり、知らなかった曲に涙を流したりと心を揺さぶられた。せっかく民謡歌手がスタジオに出演していたので、一曲くらいは民謡を盛り込んでもよかったのではないか。
●聴き慣れた曲に若いアーティストが新たな魅力を吹き込み、その化学反応を楽しむことができた。番組を通して前川真悟さんの出番が多く、全体のバランスが気になった。
出席委員
幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・富名腰徹・伊東和美
欠席委員
森田美奈子(レポート提出)