TOP
CORPORATE NEWS おしらせ

第550回番組審議会

2023年2月10日(金)

 琉球放送の第550回番組審議会が2月10日金曜日、琉球放送11階会議室で開催され、議題「ラジオドキュメンタリー ダニー・ボーイ 〜齋藤悌子、ジャズと生きる〜」について審議が行われた。

委員の意見は以下の通り。

●60年前のライブ音源が効果的で、記録を残すという放送局の役割も感じさせた。ひとりのジャズシンガーの喪失と再生、そして立場の異なる兄と妹の和解を描いており聴きごたえがあった。

●ラジオの良さを存分に生かした番組だった。齋藤さんの87歳とは思えない歌声とチャーミングな人柄が魅力的。聴き終わって、自分の人生も変わるような感動を覚えた。

●齋藤さんの人生が沖縄の歴史の変遷と重なっていた。兄が初めてライブ会場に足を運び、わだかまりが解けてハグをするシーンは感動的だった。

●「ダニー・ボーイ」に象徴される戦争の悲惨さや基地の島・沖縄の特殊性について考えさせられる意義深い番組。しかし、ダニー・ボーイの説明が番組中に2度入っており重複が気になった。

●一個人が国家や政治の狭間でどう生きたのかを浮かび上がらせており、個人のライフヒストリーを音声で記録したことに深い意義を感じた。マシューズさんのインタビューは翻訳音声ではなく生の声を流した方がよかった。

●乗りのいいジャズから始め、発声練習の様子を盛り込むなど構成力の高さを評価したい。狩俣アナのナレーションも安定感があった。聴き心地が良い中、インタビューの背景音が耳障りだったのが惜しまれる。

●兄妹の間にあった長年の溝を音楽が埋めたシーンはドラマのようで心が温まった。ジャズの調べが懐かしく、夫を亡くしても力強く生きる姿や80代でのCD発売など、シニアの視聴者を励ます要素も多かった。

出席委員 

幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・伊東和美・森田美奈子

欠席委員

富名腰徹(リポート提出)

©琉球放送 株式会社 All Rights Reserved.