第541回番組審議会
2022年3月11日(金)
琉球放送の第541回番組審議会が3月11日金曜日に琉球放送11階会議室で開催され、「ムーブ 九州沖縄ドキュメント 求道の精神~五輪を掴めなかったものたち~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●金城新選手の実直で朴訥とした様子から内に秘めた強さが伝わってきた。喜友名・上村・金城の三選手が、ライバルではなく仲間として三位一体で道を追い求める姿に感銘を受けた。
●五輪の夢破れても空手道を追求する武道家の姿を、映像や語り、周囲へのインタビューなどから描き出していた。沖縄空手の強さと精神性を伝えてくれた点も良かった。
●敗者としての物語ではなく、挑戦し続ける物語としたことに大きな意義があった。しかし欲を言えば金城選手の口から悔しさや葛藤などの思いを語ってほしかった。三者が並んでの団体演武は迫力十分であった。
●金城選手の視点を軸に据えることで、各選手の素晴らしさや人間模様といった沖縄空手界の実像に迫るのに成功していた。字幕スーパーはすべての発言に付けた方が理解しやすいだろう。
●一糸乱れぬ演武を魅力的にとらえたカメラワーク、金城選手の言葉を引き出したインタビュアーの力量を評価したい。上村選手にも、もう少し焦点を当ててもよかったのではないか。
●「努力の天才」金城さんの情熱が伝わるとともに、その探求の先に沖縄空手の未来があることを感じさせた。今後も記録に残る人だけではなく隠れた人物を取り上げることで、沖縄の伝統文化を語り継いでほしい。
●子供たちを指導する姿や、両親や師匠の言葉から、悟りを追い求める「求道者」としての姿を浮き彫りにしていた。国際通りを埋め尽くす「空手一斉演武」の映像は圧巻。
出席委員
幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・富名腰徹・森田美奈子
欠席委員
成底勇夫(リポート提出)・伊東和美(リポート提出)