第536回番組審議会
2021年9月10日(金)
琉球放送の第536回番組審議会は9月10日金曜日に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大予防のために会議は行わず、各委員からのレポートによって審議を実施した。
審議番組は「世界遺産 新たな世界遺産誕生! 奄美・沖縄 ~西表島と沖縄島北部編~」で、意見の概要は以下の通り。
●世界自然遺産に登録された県内2地域の自然を魅力的な映像で切り取り、その価値と、人間が果たすべき責務について視聴者に伝えていた。
●固有種を軸に構成したことで視聴者の関心をそそっていた。世界自然遺産登録の要件や事業の意義についても今後の番組中で紹介してほしい。
●複雑な色彩をなす自然の映像に心が洗われた。ドローンでの撮影による構図が新鮮で面白い。閉ざされた島で動植物が独自の進化を遂げてきた理由について詳しく知りたいと感じた。
●インパクトのあるキャッチフレーズを使いながら、サンゴ礁やマングローブ、豊かな亜熱帯の森や希少な動物を美しく映し出しており見応えのある内容。「沖縄島(ジマ)」という呼び方に違和感を覚えた。
●登録のタイミングに放送されており時宜にかなっていた。自然の雄大さ、繊細さを映像の最新技術で届けることに成功しており、貴重な場面を逃さず撮影したスタッフの労苦も評価したい。
●空撮やドローンを使っての俯瞰映像やユーモラスな瞬間をとらえた映像が素晴らしく、新たな魅力の発見にもつながった。オーバーツーリズムや密猟、米軍基地と隣り合っているやんばるの自然環境といった課題についても取り上げてほしい。
●自然環境を保全する大切さを学ぶ上でも有意義な番組。ナレーションで動植物や、島の成り立ち、地質、地形などの説明も詳しくなされ、教材としても価値が高い。やんばると西表で明確にパートを分けた方が理解しやすかっただろう。
参加委員
幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・富名腰徹・ 伊東和美・森田美奈子