第530回番組審議会
2021年2月19日(金)
2月19日に予定していた琉球放送の第530回番組審議会は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため会議は行わず、レポートでの審議を実施し、2020年度前期の「放送番組の種別ごとの放送時間について」の報告も文書で行われました。
今回の審議番組「日本のチカラ ~食べてビックリ!夫婦で作る具志頭ピーマン~」についての委員の意見の概要は以下の通り。
●仲宗根さんのリーダーとしての覚悟や、新しい父親像が随所に描かれており「沖縄のチカラ」が感じられた。今後も地域への誇りと自信を届ける番組であってほしい。
●コロナ禍において一次産業の重要性が再認識される中、食を支える農業とその担い手の育成、家族やコミュニティーの絆などを再考する機会となった。タイトルが主題からずれていたのが惜しまれる。
●朝食のナゲットをめぐる家族のほほえましい様子、果物のようにピーマンをかじる子供の映像にインパクトがあった。仲宗根さんの情熱と着実に進む姿に感じ入った。
●一家の明るさが観る側をポジティブにしてくれた。「ぐしちゃん」というインパクトのある地名をサブタイトルにしたのも効果的。農業のマイナスイメージを変えるのにも役立っただろう。
●鮮やかな緑色の畑とBGMの「ぐしちゃんピーマン1番」が印象的だった。台風による農作物の被害といった現実を伝えていた点もよかった。
●仲宗根さんの農家としての成長・活躍を縦軸に、それを支える家族の物語を横軸に描いていた。若手の農家が増えた背景や、ピーマンのレシピの紹介が欲しかった。
●若い世代へ農業への関心を呼び起こすことにつながった。朝食時の面白いシーンを見逃さなかったカメラワークも評価したい。タイトルの「食べてびっくり」を具体的に表現する映像が必要だった。
委 員
幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・富名腰徹・伊東和美・森田美奈子