第524回番組審議会
2020年6月12日(金)
琉球放送の第524回番組審議会が、6月12日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催された。会の冒頭、今回をもって退任する崎濱秀光委員へ社側から感謝状がおくられた。続いて審議に入り、TBSのネット番組について各委員から意見が述べられた。
意見の概要は以下の通り。
●「この差って何ですか?」はひとつひとつの着眼点に意外性があって興味深い。「ぴったんこカン☆カン」は安住アナによって節度と品格が保たれている。長寿番組「世界ふしぎ発見!」は世界の風土を紹介してくれて興味が尽きない。「がっちりマンデー!」は企業の独自性にフォーカスして取り上げておりよく視聴している。「あさチャン!」「NEWS23」は他系列に比べても充実度が高い。テレビ局は将来を見据えて、資料的価値の高い映像の記録保存に取り組んでほしい。
●「あさチャン!」は夏目三久さんの語り口が爽やか。「グッとラック!」は立川志らくさんにおもねりが感じられて朝の番組には似つかわしくない。「NEWS23」小川彩佳さんのコメントが鋭く、星浩さんとのバランスもいい。「ニュースキャスター」のビートたけしさんは報道番組に合わない。「サンデーモーニング」寺島実郎さんの視点に共感する。「がっちりマンデー!」は個性的な中小企業を取り上げており興味深く視聴している。TBSの報道は以前よりもインパクトを失っているが、他局と比べると政権へ遠慮することなく頑張っている。バラエティーはタレントが玉石混交で評価しづらい。
●TBSはアナウンサーがはしゃぎすぎておらず安定しており、家族で見られる番組が多い。「サンデーモーニング」など長寿番組も多いが、マンネリ化しないためにも変化を取り入れてほしい。「モニタリング!」「炎の体育会TV」「世界ふしぎ発見!」「バナナマンのせっかくグルメ!!」など家族で楽しく見ている。「日曜劇場」は翌日からの仕事に向けて元気が出るものが多く、「半沢直樹」にも期待している。
●報道・情報バラエティーは他局としのぎを削っている状況で、さらに力を入れる必要がある。「Nスタ」ホラン千秋さんは人によっては好き嫌いがあるだろう。「アッコにおまかせ!」の和田アキ子さん、ダウンタウンほか、ベテランが出続けてマンネリになっている番組も散見される。「サンデーモーニング」の張本さんは司会者と噛み合わない時もある。他局と比べてクイズバトルやひな壇番組が少ないこと、煽りすぎないコロナ報道は評価したい。
●骨太の報道姿勢に好感を持てる。「あさチャン!」は爽やかに見られる。「サンデーモーニング」は関口さんの物腰、工夫を凝らした伝え方はいいが、取り上げるスポーツにバリエーションが欲しい。「マツコの知らない世界」はMCのキャラクターとマニアックなテーマがマッチしている。「モニタリング」は人間の本質を引き出しながら最後はほっこりできる。「櫻井・有吉THE夜会」は有吉弘行さんが櫻井翔さんを引き立てながらファン層を取り込んでいる。「炎の体育会TV」はプロ選手なみに活躍する芸能人に感心する。「がっちりマンデー!」「坂上&指原のつぶれない店」は何の変哲もない企業や店の秘密を取り上げており興味深い。「半沢直樹」は香川照之さんの怪演が楽しみ。市井の人々を描くヒューマンドキュメントに期待したい。
●報道番組は、「サンデーモーニング」をはじめとして政権との距離を保ちながら踏ん張っている印象。「報道特集」はキャスター陣に特色があり、時々地方の問題を取り上げてくれる点もいい。「サンデーモーニング」はマンネリのきらいはあるが、一週間を振り返る上で重要な番組。「A-Studio」は笑福亭鶴瓶さんの人柄がよく表れており、ゲストの魅力も最大限に引き出している。
●「グッとラック!」は、志らくさん・国山ハセンさんの説明がわかりやすい。「炎の体育会TV」は無観客ながら真剣に試合をする姿に好感が持てた。「世界遺産 屋久島~1万ミリの雨が生んだ絶景」は迫力のある映像と心地よいナレーション。家庭や学校で教材として使ってほしい。「アッコにおまかせ!」では瑣末な情報をたびたび取り上げているのが気になった。「クイズ!THE違和感」はつい真剣に考えてしまう良質な番組。「バナナマンのせっかくグルメ!」は各地の風物、人々との関わりがほほえましい。
出席委員
幸喜徳子・宮城邦治・成底勇人・三島わかな・富名腰徹・伊東和美・崎濱秀光
欠席委員
なし