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CORPORATE NEWS おしらせ

第522回番組審議会

2020年4月10日(金)

琉球放送の第522回番組審議会は4月10日金曜日に予定されていたが、3月に引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防のために会議は行わず、各委員からのレポートによって審議を実施した。審議の内容はテレビ・ラジオの4月改編ならびに番組種別ごとの放送時間について。
意見の概要は以下の通り。

【テレビ改編について】
●「サワコの朝」は阿川佐和子さんがゲストから話を引き出す力がずば抜けている。「報道特集」は政治や権力に抗する番組として総力を挙げて頑張ってほしい。「ニュースキャスター」はビートたけしさんのキャラが出過ぎて理解しづらい時がある。「NEWS23」の星浩さん・小川彩佳さんのコメントは我が意を得たりの感。「サンデーモーニング」の重厚で舌鋒鋭いコメントも評価している。ローカルでは「RBC THE NEWS」は報道姿勢が真摯で良い。琉球歴史ドラマ「尚円王」「尚巴志」も良かった。

●新型コロナが新番組にも大きな影響を及ぼしていることに驚いた。

●新型コロナの影響で制作や編成が困難な状況下、一般家庭では家族がそろう時間が増えている。全員の気持ちが明るくなるような番組を望む。

●「バナナマンのせっかくグルメ!!」や「半沢直樹」新シリーズが楽しみ。「世界ふしぎ発見!」は今後も長く続けてほしい。ローカルの「Aランチ」は放送開始から2年、さらなる工夫で発展してほしい。「RBCスペシャル」にも期待している。

●「半沢直樹」に期待感が高まる。月に一度、水曜ゴールデンタイムに放送される「別冊RBC THE NEWS」は、丹念な取材と分かりやすい表現で今知りたい情報をきちんと伝えている。若手の起用でフレッシュ感もありながら骨太の構成も評価したい。

●今改編では大幅変更はなく人気番組も継続。「朝チャン!」「NEWS23」「サンデーモーニング」など報道番組は信頼感をもって視聴でき、タイムリーな情報が得られると県民の支持も高い。ドラマ「半沢直樹」も待ち遠しい。ローカルでは「RBC THE NEWS」は一日のトピックスが網羅され見逃せない。RBCの「新型コロナに負けない!」キャンペーンは、暗くなりがちな社会を変える原動力になるだろう。

●キー局番組とローカル番組の割合、内容の硬軟も含めて適切な編成となっている。今後は高齢者も楽しめる番組づくりに取り組むのがローカル局の役割であろう。

●「報道特集」「サンデーモーニング」の継続は嬉しい。「別冊 RBC THE NEWS」は硬派のテーマにも取り組んでほしい。「新型コロナに負けない!」キャンペーンは、感染予防策や自宅でできる運動などさまざまな切り口で、わかりやすく元気になるような内容にしてほしい。

【ラジオ改編について】
●「アップ!!」は朝らしく爽やかな語り口に好感。「MUSIC SHOWER Plus +」は出演者の掛け合いが絶妙で楽しい。「具志堅ストアー」と「わんDAY」にも期待が高まる。「民謡で今日拝なびら」、ベテランの勇退は残念であるが、若手の登用により新たなリスナーの開拓に取り組んでほしい。「柳卓のいんでないかい」は雑学情報も多くて聞き入ってしまう好番組。「ズミーファイユー」は出演者の話芸に抱腹絶倒している。

●「民謡で今日拝なびら」は世代交替の時期を迎えている。番組の精神性をどのように継承していくのか注目していきたい。

●「民謡で今日拝なびら」の上原直彦さんのお休み、八木政男さんの卒業は残念だが、バトンタッチされた前川守賢さんらにも頑張っていただきたい。

●十年後を見据えた番組改編とのこと、大ベテラン登場の機会が減るのは残念であるが、伝統は引き継ぎつつ新しい風を吹き込んでほしい。「新型コロナに負けない!」キャンペーンは、クスッと笑える動画を、ワンパターンにならないように放送していただきたい。

●新番組「アップ!!」「具志堅ストアー」「わんDAY」は多彩な出演者で期待できる。「MUSIC SHOWER PLUS +」が一時間増量したのが嬉しい。「民謡で今日拝なびら」新布陣でもそれぞれの持ち味を出してほしい。「荻上チキ セッション22」は非常に楽しみである。

●新編成によりパーソナリティーの平均年齢が55歳から43歳に若返ったといい、人材の豊富さが頼もしい。「民謡で今日拝なびら」上原直彦氏の録音での復帰を待ちかねている。八木政男さんの「一言葉 二言葉 島言葉」継続は嬉しい限り。番組によっては、若い女性がはしゃいで笑う声が頻繁に聞かれるが、出演者ばかりが面白がっているとの印象を与えないようにしてほしい。

【番組種別ごとの放送時間について】
●番組種別はどのような基準によって区分されているのか、いまひとつ分かりづらい。CMは通販を含めて約28%というが、他局との比較が知りたい。

●3割近くが「娯楽」番組、比率としては多いように思われる。次世代の育成という観点からは地に足のついた番組を増やすことが必要。ネットコンテンツに埋もれないような差別化や独自性が、これまで以上に必要となる。

●ひとつの番組で「報道」「教育」「教養」「娯楽」等、複数に分類されているものがある。分類の基準や決定方法について教えていただきたい。

●番組の収録・ロケもままならず、過去作品の再放送にも限界がある。しかし「ステイホーム」で家庭内でのテレビ・ラジオの視聴も増えているだろう。番組作りのあり方を根本から見直すいい機会と考えてほしい。

●番組種別の比率については地上波テレビ局の基準をクリアし、かつCM量についても自主基準以内に収まっているということで、問題ないと思われる。「通販」が一定比率にあるのは若干気にはなるが、時代の要請であり、放映時間帯をみると致し方なしであろう。

●「教育」「教養」などすべての分野において基準をクリアしている状況であり、ご尽力に敬意を表する。

 
出席委員(全員リポート提出)
幸喜徳子・宮城邦治・成底勇人・三島わかな・富名腰徹・伊東和美・崎濱秀光

欠席委員
な  し

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