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CORPORATE NEWS おしらせ

第521回番組審議会

2020年3月13日(金)

3月13日金曜日に予定されていた琉球放送の第521回番組審議会は、新型コロナウイルス感染拡大予防のために会議は行わず、各委員からのレポートによって審議を実施した。課題番組は「琉球放送創立65周年特別番組 琉球歴史ドラマ 尚円王」で、審議の概要は以下の通り。

●史実とフィクションを織り交ぜながら、主人公と悪役が対立するドラマを描いており見応えがあった。日本語と沖縄語の両方を取り入れたこと、笑いを誘う場面を盛り込んだことで歴史物の硬さをやわらげていた。

●コミカルとシリアスのバランスがいい。人工物が映らないよう工夫された映像にも迫力があった。当時の生活文化、あるいは尚円王が若い頃のエピソードも含まれていれば、さらに興味を引かれただろう。

●主人公と悪役との対立関係は史実に沿ったものなのか気になった。歴史ドラマの難しさを感じる。標準語と現代沖縄方言を併用する場合は、物語の展開や心理描写に沿って使い分けてほしかった。

●完成度が高く、かつ沖縄らしさも感じられ、琉球王国の歴史を知るうえでも良い歴史ドラマだった。ドローンの映像や福州園でのロケも効果的。現代的な主題歌も番組のテイストによく合っていた。

●映像が非常に美しく、衣装や風景にも細部までこだわっていることが感じられた。「尚円王」のタイトル文字も秀逸。主人公を人間くさく描き、親しみを持たせることにも成功していた。

●首里城焼失によって琉球の歴史への関心が高まっているタイミングで、時宜を得た番組。役者の多くが沖縄から起用されていることが画期的で、その演技の力量にも驚かされた。

●琉球の家屋や衣装等に興味を引かれた。脇を固める役者陣の好演も光っていたが、尚円王のセリフや動作が軽いノリで描かれており、威厳が感じられなかったのが残念。沖縄芝居のベテラン役者の起用も検討してほしい。

 
全員リポート提出
幸喜徳子・宮城邦治・成底勇人・三島わかな・富名腰徹・伊東和美・崎濱秀光

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