第519回番組審議会
2019年12月13日(金)午後4時より
琉球放送の第519回番組審議会が、12月13日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「
琉球放送創立65周年記念特別番組 組踊1719-2019「第一部~国劇を創れ!国王のプライドと響宴
~」「第二部~世紀を越える奇跡の芸能~」について審議が行われた。
審議の概要は以下の通り。
●琉球王府の文化政策の素晴らしさ、組踊の奥深さが感じられ、沖縄の芸能文化に誇りを持てる濃密
な番組であった。
●長い歴史を感じさせるタイトルがいい。沖縄のおもてなしの心や、県外出身者らが組踊の研究や復
元に尽力する様子が感じられて感動的。第一部と第二部を流れでつなげるような要素も欲しかった。
●組踊の成り立ちや歴史的背景まで盛り込んだ多彩な内容で、二部構成にしたのは的確だった。継承
のために若い世代が尽力する姿に心動かされた。
●あらたな「組踊ファン」を生み出した点でも番組は成功したといえる。ストーリーテラーとして玉
城盛義さんは適任。仕掛け花火の復元に取り組む人々の熱意には、冒険劇を見ているような高揚感
があった。
●沖縄の芸能研究の最新動向をタイムリーに伝えた点を評価したい。琉球芸能の家元制には異論もあ
るため、肩書きの扱いは慎重にした方がいいだろう。登場人物が多すぎて番組が煩雑になったのが
惜しまれる。
●組踊が時代の波に翻弄されつつ今日まで継承されてきたことを、歴史的・文化的にひもとく素晴ら
しい番組。研修生は立方だけでなく地謡の人にも焦点を当ててほしかった。
●組踊の歴史と野外公演、からくり仕掛け花火の再現の二本柱がドラマチックであったが、その部分
の構成が複雑になってしまい、焦点が絞りにくかった。
出席委員
幸喜徳子・宮城邦治・三島わかな・成底勇人・富名腰徹・伊東和美
欠席委員
崎濱秀光(リポート提出)