第510回番組審議会
平成31年2月8日(金)午後4時より
琉球放送の第510回番組審議会が、2月8日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「沖縄 保守の系譜~政治家 翁長雄志~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●保守でありながら新基地建設への反対を表明した晩年の姿勢について、幼少期までさかのぼって祖父や父からの影響を描いたことで説得力が出ていた。戦後沖縄の政治史として番組を展開したことを評価したい。
●政治に命をかけた壮絶な人生と沖縄の歴史がよく理解できた。しかし、「保守の仮面をかぶっていた」という評価が正確かどうか、「沖縄の保守」というスタンスが他の政治家にもあてはまるのかという視点が必要だった。
●翁長氏の純粋でまっすぐな素顔をかいま見ることができ、一人の県民として冥福を祈りたいと感じた。大晦日の放送ということも鑑みて、タイトルは素直に「追悼 翁長雄志」というようにした方がよかった。
●さまざまな人にインタビューを試みながら翁長氏の人物像を多面的に浮かび上がらせていた。基地に対する姿勢が変化したように見えたが、それは保守からの変節と言えるのか、政治学者などの意見を盛り込んでほしかった。
●幼少期の様子や米政府要人と交渉する姿など、貴重な映像が多数使われていた。緊張感のある番組だったので、家庭人としての一面など、ホッとする場面もあればよかった。
●沖縄というアイデンティティでイデオロギーを乗り越えた稀有な政治家であり、その人となりを知る方々へのインタビューから、彼の苦悩とウチナーンチュの魂をうかがい知ることができた。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・成底勇人・三島わかな・富名腰徹
欠席委員
宮城邦治(リポート提出)・松原知之