第509回番組審議会
平成30年12月14日(金)午後4時より
琉球放送の第509回番組審議会が、12月14日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「沖縄 フィクションの真実~創作写真家 石川真生~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●「沖縄差別の発端は薩摩の琉球支配である」という石川さんの発言に納得させられた。リアルな写真を撮っていた石川さんが創作写真に転向した理由を知りたいと感じた。
●言葉がなくても作品を見て心を揺さぶられるのが芸術である。石川さんの写真が番組であまり紹介されていなかったために、彼女の創作を知ることができずに残念。
●「体当たり写真家」、石川さんの情熱、飾り気のなさがよく出ていた。沖縄の過酷な現実を描きつつ、西銘夫妻の祈りの場面でエンディングを迎えたところも評価したい。
●破天荒で裸の自分をさらけだしながらも人情家で涙もろい。そんな彼女を取り上げたところにジャーナリストの矜持を感じるが、創作写真に転換した背景と、大琉球写真絵巻の大判写真を映し出す場面が欲しかった。
●辺野古基地建設の現場など、沖縄の抱える現実を県外の人によく伝えていた。石川さんがステージ4のがんを患っていること、海外の美術館に作品が収蔵されたことなども紹介され、その存在感に感服した。
●写真の持つ力で基地問題の不受理さを発信しようとする石川さんの情熱に深く感銘を受けた。映像、音楽、ナレーションから沖縄の苦難の歴史と沖縄の心が感じられ、見る人を強く引きつけた。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治・松原知之・三島わかな
欠席委員
富名腰徹(リポート提出)・成底勇人