第507回番組審議会
平成30年10月12日(金)午後4時より
琉球放送の第507回番組審議会が、10月12日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催された。会の冒頭、2018年4月~9月を対象とする放送番組種別の放送時間について局側から報告があり、委員に了承された。続いて、九州・沖縄ドキュメント・ムーブ「スヌイ~もずくに生きる男たち~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●モズク養殖と、潜水具「旭面」の補修と開発というふたつのテーマが盛り込まれた一方で、「旭面」についての具体的な説明がなく、疑問が残った。
●身近なモズクのあまり知られていない実情が描かれていた。しかし番組の中心は「旭面」のことで、タイトルとの整合性が取れていないのではないか。
●モズク漁を3代続けているという一家のほほえましい姿や、海中からの美しい虹の映像などに興味をそそられた。製品への安心感は顧客との信頼関係によって築かれるというメッセージも感じられた。
●80歳を越える海人(ウミンチュ)の、ほのぼのとした様子が魅力的だったが、特殊な潜水具を新しく開発する「ものづくり」を番組の肝に据えた方が良かった。
●モズク漁についての理解が深まり、命がけで漁をする一家の絆も感じられる内容。選曲も適切で番組に彩りを添えていたが、一方で「旭面」の完成シーンは淡々としていたので、もっと盛り上げてほしかった。
●「スヌイ」「ウミンチュ」などの用語を沖縄の言葉を知らない人が理解できるか、正確に実態を表しているか検討が必要だった。
●モズク漁が次世代へと継承されるための道がひらけたことを喜ぶ、メッセージ性の豊かな番組。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治・松原知之・成底勇人・富名腰徹
欠席委員
三島わかな