第500回番組審議会
平成30年2月9日(金)午後4時より
琉球放送の第500回番組審議会が、2月9日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「九州・沖縄ドキュメント ムーブ 父の故郷 ~フィリピン棄民と沖縄~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●家族や先祖との深いつながり、沖縄のあたたかさを前面に出した構成になっていた。エンディングも戦争の悲惨さを訴えるよりも未来へのメッセージとした方がよかった。
●岸本さん、仲地さんの感情の動きを丁寧に追っていて胸に迫るものがあったが、自由移民の問題や無国籍になった理由、当時の社会情勢などへの解説が必要だった。
●フィリピンの国籍が取得できなかったわけや、反日感情の強かった社会において日本人であることを主張できた背景など、前提となる事実が盛り込まれておらずに理解するのが難しかった。
●問題が複雑に絡まっていて難しいテーマだが、個々人の境遇やディテールを描くことで全体に迫ってほしかった。墓とトートーメーでつながりあえる沖縄人という視点が興味深い。
●当事者らの再会の喜びや出会えなかった無念さ、自らのアイデンティティーに飢えていたことがよく伝わってきた。支援団体についても詳しく触れてほしかった
●仲地さん一家の歓迎ぶり、地域を挙げて喜ぶ様子に沖縄らしさが感じられて心温まった。この番組が問題解決に寄与することに期待したい。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治・松原知之・成底勇人・三島わかな
欠席委員
なし