第498回番組審議会
平成29年11月10日(金)午後4時より
琉球放送の第498回番組審議会が、11月10日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「ダイドードリンコスペシャル 日本の祭り 一日神のとおる里 ~安田のシヌグ~」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●過疎化と高齢化のなかで葛藤しながらウシンデークに参加する島袋さんと、過酷な山ヌブイを続ける85歳の古堅さんの姿から、まつりを支える人々の心情や、ふるさとへの思いがしっかり伝わってきた。
●まつりに取り組む女性たちの生き生きとした美しさが印象的だった。所作の意味などの民俗学的な要素を排し、祭祀の継承という点にフォーカスしたことで番組が成功した。
●四百年も続く国の重要無形民俗文化財、安田のシヌグにスポットをあてた貴重な番組で、和気あいあいとした安田の様子も良かった。うたわれた歌について、一部でもいいのでその意味や歌詞などを示してほしかった。
●ヤンバルの山や海、月や集落の映像を差し挟むことで、祭りがより神秘的で、かつ暮らしとともに受け継がれていくことを表現していた。3つの山から降りてくる姿を3分割の画面で見せるなど、演出の面でも評価したい。
●取材相手の選定および番組構成が適切で目配りが利いていた。まつりが地域の絆をつなぎとめるという現代的な意義をよく描き出していた。別の旅番組のテーマソングを楽曲として使っていたことには違和感を覚えた。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治
欠席委員
松原知之・三島わかな(リポート提出)・成底勇人(リポート提出)