第493回番組審議会
平成29年5月12日(金)午後4時より
琉球放送の第493回番組審議会が、5月12日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「琉球歴史ドラマ 尚巴志」について審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●演技・音楽ともに素晴らしく、史実かドラマか判然としない箇所はありながらも、長さを感じさせない充実した内容であった。
●知っているようで知らない三山時代の情勢を把握でき、ドラマとしてもスピード感があって飽きさせなかった。当時の生活文化を感じさせるシーンもほしかった。
●ヒューマニティーを軸に尚巴志を描いており、親しみをもって見ることができた。現代的な楽曲が使われるなど、音楽に意外性が感じられて斬新だった。
●見応えのある合戦シーンや、あえて年輩者を出さずに若いキャスティングにしたことなどで、ドラマ全体に活力が生まれていた。攀安知との戦いやその心情を浮き立たせて描いても良かったのではないか。
●「華の十四世紀」を描いた点、ダイナミックな展開を評価したい。貿易拡大を狙うクニンダによって琉球が翻弄されたという描写など、史実としては微妙な点が気になった。
●普段は学ぶ機会の少ない琉球史を、教養と娯楽を兼ねたドラマによって知ることができた。ノロ役の「となえ」の音程はドラマのオリジナルだろうが、違和感があった。
出席委員
幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治・松原知之・三島わかな・成底勇人
欠席委員
なし