第483回番組審議会
平成28年5月13日(金)午後4時より
5月13日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「“沖縄”が問うもの~基地負担・不条理の源流とは~」についての審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●沖縄をめぐって不正確な情報が喧伝される中、正しい情報や全体像を知らしめる貴重な内容であったが、「普天間」問題の源流はどこにあるのかまで、さらに踏み込んでほしかった。
●適切な人物らから証言を引き出しながら、基地問題の現状を知らしめていた。1995年に起きた暴行事件をきっかけに普天間移設が合意されたことに触れる必要があった。
●沖縄の抱える「不条理」について論点を整理しながら伝えており、普天間をめぐっての誤った認識を是正する役割も果たしていた。
●「普天間」移設の二転三転する状況を描きつつ、20年も棚上げになっている現状を浮き彫りにしていた。移設をめぐる人々の苦悩や葛藤が盛り込まれるとさらに理解を助けた。
●鳩山元首相、普天間住民らによる数々の証言から政治の裏側をあぶり出し、日本側の無理解が根底にあることを描いてみせた。
●沖縄戦に端を発する基地問題を総合的に描き、さらに核心部分をしっかりとらえた過去最高の傑作。「普天間」移設合意から20年というタイミングでの放送も高く評価したい。
●豊富な映像と貴重な証言で、これまで知られていなかった事実について分かりやすく報道していた。オスプレイの飛行訓練などをとらえたカメラワークが光っていた。
出席委員
大城将保・佐久眞章・長元朝浩・宮城邦治・与儀弘子・松原知之
欠席委員
幸喜徳子(リポート提出)