第480回番組審議会
平成28年2月12日(金)午後4時より
琉球放送の第480回番組審議会が、2月12日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、「新・九州遺産 琉球“織”物語~うないが紡ぐ人生~」についての審議が行われた。その後「民放連 放送基準」が一部改正されるのに伴い、琉球放送番組基準の変更が委員に諮問され、「妥当である」との答申があった。
意見の概要は以下の通り。
●国指定重要無形文化財となった沖縄の伝統工芸技術は数多くあるが、番組に登場していたのはその一部であったため、文化財に関心のある視聴者は疑問を覚えるのではないか。
●伝統織物についての知識が得られると同時に、生産に人生をかけた女性たちを丁寧に取り上げていて好印象を抱いた。場面転換が忙しかったのが惜しい。
●制作過程に興味を引かれるとともに、織り手の方々の個性にも驚かされた。それぞれの織物の市場規模や後継者問題などの課題にも触れてほしかった。
●見応えのある内容だったが、構成が行ったり来たりしていたので整理が必要。地域で行われる棒術の衣装にも織物が使われていることを紹介した点がいい。
●番組を通して、織物とともに生きる女性たちの誇りや執念のような強さ、継承への決意が感じられて感激を覚えた。糸や染料の原材料についても次回作では取り上げてほしい。
●織物は、苦役でもあり喜びでもあるという側面を持つが、喜びを体現する清らかな織り手の表情が胸を打った。芭蕉布継承の代表的存在である平良敏子さんも登場してほしかった。
●製作に人生をかけて打ち込んできた女性のたくましさ、意志の強さ、伝統を支えることの大切さが十分に伝わる内容。
出席委員
大城将保・佐久眞章・幸喜徳子・長元朝浩・宮城邦治・与儀弘子・松原知之
欠席委員
なし