第469回番組審議会
平成26年12月12日(金)午後4時より
琉球放送の第469回番組審議会が、12月12日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催され、JNN九州・沖縄ドキュメント ムーブ「私の声が届いていますか~なごらん学徒・最後の語り部~」についての審議が行われた。
意見の概要は以下の通り。
●沖縄戦体験者の語りによる貴重な歴史資料となっていた。「なごらん学徒隊」にスポットを当てたことを評価したい。きめ細かな取材と映像が印象的だった。
●上原さんの描いた沖縄戦の絵から番組が始まっており、戦争の悲惨さをまざまざと見せつけていた。話を聞く子どもたちの呆然とした表情もインパクトがあった。
●語り部が他にいないこと、沖縄戦の継承問題について考えさせられるともに、こうした事実を県外に発信するよい機会だった。学芸員の活動によって継承の道をつくるという提案ができればよかった。
●88歳の語り部が1時間も立ちっぱなしで語るという強い意志に心を動かされた。当時関わりのあった兵隊の名前が出てくるなど、証言の生々しさが際立っていた。
●学徒隊を取り上げながらも、紋切り型に陥らず制作できていた。あまりの悲惨さに戦争責任の所在について考えさせられた。学徒隊選抜の基準や生存者数などの情報もあるとより理解できただろう。
●あまり知られていない「なごらん学徒隊」について紹介すること、県外に発信することによって広く実態を知らしめることの2つの柱を持っていた。体験継承のために今後
も発信を続けていってほしい。
●他の地域とは異なった「ヤンバルの戦闘」の状況まで理解した上で制作してほしかった。衝撃的に感性に訴えるだけではなく、実態を把握して理性に訴えることが重要である。
【出席委員】
大城将保・幸喜徳子・佐久眞章・長元朝浩・宮城邦治・与儀弘子・松原知之
【欠席委員】
なし