アナウンサー平和朗読会
久しぶりです!仲村です
なかなか投稿できず申し訳ございません
さて、RBCアナウンス室は、毎年慰霊の日前後に戦争の記憶を継承するための平和朗読会を実施しています。
9回目となる今年は「沖縄戦の図」が常設展示されている宜野湾市の佐喜眞美術館で行いました。
「沖縄戦の図」は、画家丸木位里・丸木俊ご夫妻が手がけた大きな絵です。
原爆投下直後に広島へと入り、その凄惨な光景を目の当たりにしたお二人はその記憶を絵でのこすことを決意します。
国内のみならず世界を回って絵をかき、また絵を展示し、アウシュビッツなど虐殺の記憶を描いてきた丸木夫妻が晩年やってきたのがここ沖縄。
何年もかけて戦争体験者への聞き取り調査をし、文献を紐解き、完成させたのが「沖縄戦の図」です。
今回は、丸木ご夫妻が書いたエッセイなどと一緒に沖縄にこの絵を納めるために美術館を作った佐喜眞美術館館長、佐喜眞道夫さんのエッセイを朗読し、この地に「沖縄戦の図」がある意味は何だろう?とともに考える時間を作りたいと企画しました。
エッセイをそれぞれ分担する朗読劇仕立てに構成して、丸木位里さんのエッセイを嘉大雅アナが、丸木俊さんを仲村が、佐喜眞館長を鎌田宏夢アナが担当して練習を重ねました。
3人で悩みながら、書き手の心情を想像したり、事実関係を確認したり、何度も練習を重ねて挑みました。
エッセイですから、書き手の人柄や口癖などがストレートに反映されています。
しかしセリフ調が強くなると、朗読としてのバランスが変になってしまう…
何度も軌道修正しながら、この絵のことや丸木夫妻、佐喜眞館長のことを学び、理解していくことをとにかく意識しました。
難しさや自分の力のなさを感じる瞬間が多かったのですが、ご来場いただいた方から暖かいメッセージをいただけたこと、佐喜眞館長から「朗読を通じてこの絵を深く理解ができた」と言葉をいただいたことがとても励みになりました。
私にできること、続けていきたいことのひとつが、朗読での記憶の継承です
今後もアナウンサー平和朗読会を続けていきますのでぜひ聞きに来てくださいね
仲村美涼